5歳の息子が、毎月買っている「てれびくん」を本棚から次々と取り出しては、何かを真剣に読んでいる。
気になって見てみると、その連載漫画は「タンキュークエスト」という名前で、物語とともに化学クイズの出題があったりと、化学を楽しみながら読める漫画。
で、息子がせっかく化学クイズに興味を持ったので、書店で売っていたカード付きの「タンキュークエスト」単体の本を買ってあげたら、何と内容はメッチャ本格的な化学本。
「あちゃー、5歳には難しい本を与えてしまったなぁ…」
と軽く後悔していると、それとは反して、漫画やカードを眺めながら息子がメッチャ楽しそうにしている。
「ん!?これならば、カードゲームも遊べるかも」
と付属していたカードでできるゲームのルールを教えてみると、興味があるからかしっかりと覚えて、私との勝負を要求しまくり。
しまいには、「水素」や「二酸化炭素」という言葉だけでなく、「H2O(エイチツーオー)」などの化学式まで覚えだした。
「このカード、化学の入口として最高のおもちゃではないか!こりゃ、ぜひとも他の人にも知ってほしい〜!!」
親しみやすいキャラクターが描かれた本格的な化学カード
5歳の息子が夢中になって読んでいる「てれびくん」で連載している漫画は、「タンキュークエスト」という漫画。
この連載で出てくるキャラクターは、「アトムモンスターズ」というキャラクターで、通称「アトモン」と呼ばれています。
そして、「てれびくん」の出版社である小学館からタンキュークエストの本(カード付き)が発売されており、それが「タンキュークエスト 原子のモンスター アトモンはじめてBOOK」(小学館)という本。
で、本についてくるカードは、もちろんアトモンのカード。
ちなみに、カードはこんな感じ。(右から2番目の「窒素」カードは、この本ではなく、別に買ったパックに入っていたものです。)
カードには、黒いカードの「原子カード」と白いカードの「分子カード」があり、これがまた本格的な化学情報たっぷりのカード。
アトモンの2種類のカード
- 原子カード:
「キャラクター」、「元素記号」、「原子量」、「電子配置」、「原子番号」、「原子の名前」、「原子の解説」などが書かれたカード - 分子カード:
「キャラクター」、「構造式」、「分子の名前」、「分子量」、「化学式」、「分子の解説」、「分子の状態」などが書かれたカード
このカードを使って楽しいゲームができ、そのゲームを通して、原子や分子の知識が自然とついてくる何ともアッパレなできのカードです!
それでは、どんなゲームができるかを簡単に紹介。
遊べるカードゲームは3種類
公式サイトから発表されているアトモンのカードで遊べるゲームは、こちらの3種類。
アトモンのカードゲーム3種類
- 神経衰弱ゲーム(2〜4人プレイ)
- 元素バトルゲーム(2人プレイ)
- デッキバトルゲーム(2人プレイ)
3つのゲームがどんなゲームか簡単に説明しますね。
神経衰弱ゲーム
「神経衰弱ゲーム」は、すごく簡単なルールで、ちっちゃい子供でも遊べるゲームです。
普通の神経衰弱は、同じカードを探してカードを2枚めくるのですが、このゲームは分子カード(単体や化合物の白いカード)と同じ構成原子になるまで原子カード(黒いカード)を何枚もめくっていくルール。
つまり、H(水素)→ O(酸素)→ H(水素)という3枚のカードを開くことができたら、H2O(水)の分子カードを獲得できるというゲームです。
これをかわりばんこで行っていきます。めくっていって途中で作れる分子がなくなった場合も、分子カードの獲得失敗で次の人の順番になります。
元素バトルゲーム
「元素バトルゲーム」は、お互い8枚や16枚など原子カードを手札として持ち、次の手順を手札がなくなるまでかわりばんこで行います。
元素バトルゲームの手順
- ターンプレイヤー(攻撃するプレイヤー)は手札から原子カードを1枚だけ選んで、絵の方を上にして出す。
- 攻撃されるプレイヤーは、相手の出した原子カードに対して、自分の手札を1枚以上組み合わせて分子を合成できれば、相手の攻撃を防いだことになり、合成した分子の重さが点数として獲得できる。
もう少し細かいルールはありますが、大まかにはこんな感じのルール。
うちでは、このゲームが息子のお気に入りで、一番多く遊んでいるゲームです。息子の方が、私より分子などに詳しくなっていて、ゲーム中はこちらの方が焦らされています汗汗
デッキバトルゲーム
「デッキバトルゲーム」は、遊戯王やポケモンのカードゲームのように、自分なりのデッキを作って対決するゲームです。
デッキを自分で作る楽しみもあって奥が深いのですが、デッキを作る必要がある分やや大きい子向けになるかなと思います。
初心者向けのデッキももちろん紹介されており、うちではこれを使って息子と勝負しています。
ルール自体は5歳の子でも覚えられているので、ムチャクチャ難しいわけではありません。
と、3つのカードゲームを簡単に紹介しましたが、詳しい遊び方は、アトモンの公式サイトの動画でご覧ください。
発売中のアトモンのカードパックと本
息子と私が最初に手に入れたカードは、「タンキュークエスト 原子のモンスター アトモンはじめてBOOK」(小学館)という本に付属していたものですが、カードのみのパックを買うこともできます。
ここでは、購入できるカードのパックや本を紹介。現在購入できるのは次の4種類。ぜひとも手に入れて遊んでみてほしい!
販売中のアトモンカード4種類
- タンキュークエスト 原子のモンスター アトモンはじめてBOOK(小学館)
- アトモン 基本パック
- アトモン 拡張パック プラスグリーン
- アトモン 拡張パック プラスパープル
「タンキュークエスト 原子のモンスター アトモンはじめてBOOK」(小学館)
漫画本とカードが30枚(原子カード20枚、分子カード10枚)入っていて、この本にしかついていない限定カード「クエン酸」、「リノール酸」、「プラチナ」が手に入る。
カードは少なめですが、ゲームは十分に楽しめるので、お試しにおすすめ!
価格(税込) | 1,430円 |
発売元 | 小学館 |
「アトモン 基本パック」
本格的に遊ぶには、まずはこれが必要。
カードが72枚(原子カード32枚、分子カード40枚)入ったパック。
価格(税込) | 2,000円 |
発売元 | TanQ |
「アトモン 拡張パック プラスグリーン」
塩素系など71枚(原子カード32枚、分子カード40枚)が入っている拡張パック。
拡張パックのため、遊ぶには「基本パック」が必要。
価格(税込) | 2,000円 |
発売元 | TanQ |
「アトモン 拡張パック プラスパープル」
フッ素系など68枚(原子カード26枚、分子カード42枚)が入っている拡張パック。
拡張パックのため、遊ぶには「基本パック」と「拡張パック プラスグリーン」が必要。
価格(税込) | 2,000円 |
発売元 | TanQ |
タンキュークエストとは
最後に少しだけ追加情報。
この記事で紹介しているタンキュークエストですが、「タンキュークエスト = アトモン」というわけではなく、タンキュークエストには色んなコンテンツがあります。
タンキュークエストは、「学びをエンタメにする」という思いのもと、小学生向け教育コンテンツを開発し、ボードゲーム販売事業と、小学生向け通信教育サービスを提供しています。
タンキュークエストの公式サイトより抜粋
タンキュークエストに関してもっと知りたい方は、タンキュークエスト公式サイトをご覧ください。
アトモン(タンキュークエスト)のまとめ
「好きこそものの上手なれ」という言葉が示すように、興味を持った時の子供の知識の吸収率には本当に驚かされました。
今回紹介した「アトモン」は、化学の入口としてはかなり優秀なデキで、遊びを通して自然と化学知識が身についていきます。
大きくなるまでその知識を持ったままかどうかは分かりませんが、少しでも知識として残っていれば、化学への抵抗はかなり減るに違いありません。
「アトモン」は、かなりおすすめのゲーム!ぜひとも一度手にとってもらいたい製品です。
今回のカードゲームもそうですが、学問や遊びを通して探究心を向上させていく「STEAM教育」という教育法があり、国も推し進めている教育法です。
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