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小学生(低学年まで)の「計算力を鍛える2つの方法」と「やってはいけないこと」

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小学生(低学年まで)の計算力を鍛える2つのおすすめ方法

子供の算数のドリルやテスト結果を見てると、

計算をもっと速くできないかなぁ

何度も同じ間違いをするけど、どうしたらいいのかな?

単純ミスが多いなぁ

と親は子供の「計算力」にちょっとイライラ。

何とかしたいですよね?

そんな計算力ですが、ちょっとした簡単な方法を取り入れてコツをつかむだけで、子供の計算力は向上できます。

この記事では、園児や小学校低学年の計算力を上げる方法を大きく分けて2つ紹介。

私自身もこれらの方法で算数・数学を得意教科としてきました。

難関中学の受験やその後の大学受験を乗り切ってきた私が、幼稚園や小学生の時に使っていた方法で、自信を持っておすすめできます。ぜひお試しください。

小学校低学年までの「計算力を鍛える2つの方法」と「やってはいけないこと」

計算力を上げる方法を紹介する前に、次のことだけは前提条件として大切にしてください

計算力をつける前提条件

計算自体は間違っても構わないので、短期間に無理に詰め込むのではなく、計算練習を長期間続けること

計算力の根本は、暗記と変わらない部分が多く、計算経験の蓄積が非常に重要なため。

この前提条件をふまえて、「計算力を鍛える2つの方法」を書きますね。計算力を上げるには大きく分けてこの2つが有効。

計算力を鍛える2つの方法

それでは、それぞれに関して次から解説していきます。

…と言いたいところなんですが、「やってはいけないこと」を先に解説します。これを守った上で計算力を上げる方法に取り組んでいってください。

「やってはいけないこと」はこちら。

まずは、「やってはいけないこと」から解説しますね。

やってはいけないこと①|特殊算の解法(公式)を覚える

やってはいけないこと①

4年生や5年生で塾に通い始めると、算数の講義で「特殊算」の解法を学ぶことになります。

ちなみに、「特殊算」とは、「鶴亀算」、「旅人算」、「仕事算」、「旅人算」など学校の教科書には載っていない解き方で、方程式などは利用せずに小学生の算数の知識だけで解く方法です。

これは問題のパターンに合わせて決まった解き方を使用するのですが、低学年の時に先回りしてこういった決まった解き方(公式)を覚えることはおすすめしません

決まった解法を覚えてしまうことは、計算に対する柔軟な思考を損なってしまう可能性があります。

ここでいう柔軟な思考とは、19+31を考える時に子供によって考え方が違い、例えば以下のような2つ方法があります。(もちろんもっと他の解き方を考える場合もあります。)

① 10+30と9+1を別々に計算して、それぞれ40と10という答えを出し、最後に40+10をして50と答える

② 31という数字のうち1だけを取り出して19+1を計算して20という答えを出してから、最後に20+30をして50と答える

「特殊算」に関しては、しっかりとこの後で書く「計算力」を低学年でつけてから学ぶようにしましょう。急ぐ必要はありません

やってはいけないこと②|間違いを責める

やってはいけないこと②

「やってはいけないこと」の2つ目は、子供の計算間違いを責めることこれは絶対絶対、絶対にしてはダメ

大人にとってはなんてことない計算でも、まだまだ計算の経験の少ない低学年の子供にとっては非常に難解なもの。

そのため、子供が何度も同じ計算で間違うことがあっても、決してその間違いを責めないでください。

それどころか、「おしい〜」とか「その問題、パパ(ママ)も苦手だった」など安心できる言葉をかけてあげましょう

ナナイロゴリラ

私の息子も最初は間違ってばかりでしたが、責めることはせずに長い期間をかけて簡単な計算を続けることで、いつの間にか間違いがなくなってきました。

これは私からのお願いの部分でもあります。間違いを責める」ことや「やる気をなくす言葉を使う」ことは絶対にやめましょう

それでは、お待たせしました!次から、本題の「計算力を鍛える2つの方法」に関して解説しますね。

計算力を鍛える方法①|計算の習慣化

計算力を鍛える方法①

計算力を鍛える方法ですが、まずは「計算の習慣化」。計算力を上げるには、何よりも計算を日常的にすることが重要

さすがに計算自体をしないことには、残念ながら、計算力を上げるのは難しいです。

だからといって、子供もただドリルを渡されて「やりなさい!」と言われても楽しくありませんよね。

そこで、次のような方法で、計算を楽しみながら解けるように工夫してみましょう。

計算の習慣化

  • ドリルなどを使いながら以下の要素を加えて工夫する
    • タイムトライアル
    • 丸つけ
  • 買い物しながら計算をする
  • クイズで計算をする

ドリルなどを使いながら工夫する

1つ目の日常的に取り入れたい計算の習慣ですが、ドリルなどで計算練習をする時に、少しだけスパイスを加えて楽しんでみましょう。ここでは、2つのスパイスを紹介

1つ目のスパイスは、問題をただ解くのではなく、次のような感じでタイムトライアルにして、挑戦要素を加えてあげます。

タイムトライアルの方法

  • 設定時間内に全問解けるか挑戦:
     (例)5分以内で全問解けるか
  • 設定時間で何問解けるか挑戦:
     (例)1分で何問解けるか

これらのタイムトライアルですが、比較的短い時間を設定して挑戦させると集中力も続いておすすめです。

2つ目のスパイスは、問題を解いた後は丸つけをしてあげましょう

これは子供にとって楽しい行為で、全問正解で花マルでもしてもらえた日には、次のやる気にもつながります。

もちろん全問正解できなくても、しっかりと褒めてあげましょう。これ大事!

買い物をしながら計算をする

2つ目の日常的に取り入れたい計算の習慣ですが、買い物をしながら、買った商品の値段を足し算させて計算力を鍛えましょう

この方法だと、会計時に計算結果があってるかのドキドキ感も味わうことができます。

親の買い物だと計算の桁が大きく、難しくなりがちなので、子供が小さいうちは駄菓子屋などで行うことをおすすめします。

駄菓子屋などの場合は、「100円まで買っていいよ」と言って、子供に計算を促してみましょう。

この方法はなかなか有効で、子供もお菓子を買えるだけあって、頑張って計算に挑戦します。

計算に慣れないうちは、親が買ったお菓子の合計金額を覚えておき、1個買う度に今までの合計金額を教えて、それに足し算をしていくのがいいかな。

このように、買い物ついでに計算をどんどん取り入れていきましょう。

クイズで計算をする

3つ目の日常的に取り入れたい計算の習慣ですが、これは簡単です。

突然子供に向かって、

「さて問題です!15+3 は、いくつでしょうか!」

というような感じで、いきなりクイズ問題にしちゃいます

できる限りテレビのクイズ番組で見かけるように問題を出して、楽しい雰囲気作るのも重要です。


と、ここまで3つの方法を上げましたが、これらを日常的に行い、「計算の習慣化」を図りましょう。

計算力を鍛える方法②|計算時の工夫

計算力を鍛える方法②

「計算の習慣化」に続いて、次は「計算時の工夫」に関して紹介します。

計算時の工夫は、次の2つ。

計算時の工夫

  • 音読しながら計算を解く
  • 特徴的な意味を持つ数字を意識する

音読しながら計算を解く

1つ目の「音読しながら計算を解く」ですが、これは字面の通り、最初のうちは声を出して足し算や引き算を解いてみましょう。

この方法は、足し算や引き算を覚え始めたばかりの時期に有効な方法ですが、計算結果を頭で考えるだけでなく、音感も利用して結果をそのものを覚えるようにしますここ大事)。

例えば、8+6 を計算して 14 を求めるのではなく、14 という数字自体を反射的に出るようしていきます

ちなみに、いつまでも声を出してやっていると周りに迷惑になるので、ある程度できるようになってきたら、音読をやめるか、すぐに直せないようであれば小さい声で言うようにしましょう笑

特徴的な意味を持つ数字を意識する

2つ目の「特徴的な意味を持つ数字を意識する」ですが、少し何のことか分かりにくいですよね。

でも、することは簡単です。

足して10になる数字群や同じ数字を足した時の結果など特徴的な数字を予め覚えておくということです。

特徴的な数字を覚える

  • 足して10になる数字群:
     {1, 9}、{2, 8}、 {3, 7}、 {4, 6}、 {5, 5}
  • 1から9までの同じ数字同士の足し算結果:
     1+1 = 2
     2+2 = 4
     3+3 = 6
     4+4 = 8
     5+5 = 10
     6+6 = 12
     7+7 = 14
     8+8 = 16
     9+9 = 18

これらを覚えて意識しておくことで、次のような流れで計算をできるようになってきます。

例1:14−8 = 14−10+2 = 4+2 = 6  ←  10を引くのは簡単なので、先に10を引くことで、何となくの答えに近づける

例2:7+9 = 7+7+2 = 14+2 = 16 ←  同じ数字の同士の足し算に変えることで、ある程度の数字をまずは求める

大人にとっては簡単な計算でも、計算に慣れていない園児や小学生低学年にとっては意外と難しいものです。

そのため、実際の答えに近い数字にまずはたどり着くことが重要で、そこから小さい数字の足し算や引き算で真の答えを導き出します。

式で書くとややこしいことをやっているようですが、言葉で説明していくと、子供は意外とこの計算の考え方に慣れていきます。

この慣れの良いところは、後々出てくる 12×8 のような計算も、

12×8 = (10+2)×8 = 10×8+2×8 = 80+16 = 96

のように 12 を 10+2 に分解して計算することに自然と慣れていけることです。


と、「計算時の工夫」としては2つの方法を上げましたが、これらも取り入れて計算力を上げていきましょう。

小学生の「計算力を鍛える2つの方法」と「やってはいけないこと」のまとめ

計算力は、計算練習したからと言って、今日明日で簡単につくものではありません。

しかも、計算力とは言うものの、小学校低学年辺りの算数は、実際には暗記と変わらない部分が多く、地道に長く続けていれば確実に力はついてきます。

この記事であげた方法は、そんなに難しいものではなく、長く続けるための楽しみながらできる方法です。ぜひとも試してみてください。

そして算数には、文章題というものもあり、計算力だけでなく読解力も必要になってきます。

その読解力をつける方法も以下の記事で紹介しているので、ぜひ併せて読んでみてください。

読解力をつける方法
小学生の読解力を日常生活で鍛える方法|中学受験にもおすすめ
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  • この記事を書いた人

ナナイロゴリラ

★旧帝大の情報系の学科を院卒 ★大学は3年で卒業し、飛び級で大学院に入学 ★社会人としては半導体開発、メーカー、センサー開発などを経験 ★筆者の経験を通して小さい頃からプログラミング的思考をつけていく方法を紹介 ✓情報デバイスで本を読もう! ✓情報デバイスで学習してみよう! ✓情報デバイスでゲームをしてみよう!

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