平成29年3月に新学習指導要領が公示され、小学校では2020年度から新学習指導要領の全面実施となりました。
その新学習指導要綱の中でプログラミング教育の必修化に関しても発表されています。
でも、親にしてみたら…
「プログラミングってそもそも何?」
「プログラミングって何から始めたらいいの?」
「プログラミングを始めるのに必要なものは?」
などプログラミングに対しての疑問や不安もありますよね。
そこで、情報系の国立大学院を卒業している筆者が、プログラミングの最初の一歩に関してポイントを抑えて分かりやすく簡潔に解説。
プログラミングですが、この世界に入るのは意外と簡単です!それでは、この記事を読んで疑問や不安を解消していきましょう!
ところでプログラムって何?
"プログラム"って言葉はよく耳にするし、何か英語のような文字がゴチャゴチャゴチャって書かれている画面を想像したりしますよね。
そのイメージは決して間違っていません。もう少しだけ専門的な言葉を使って言いかえてみますね。
プログラムとは?
プログラムとは、コンピュータ(パソコン、スマートフォン、ロボット、電子機器などなど)にやって欲しいことを順番に書いた文章のこと。つまり、コンピュータに指示を出す文章のことです。
なお子供向けのプログラムは、文章ではなく言葉の書かれた図形(ブロック)だったりします。
プログラミングとは?
プログラミングとは、プログラミング言語を使ってプログラムを書くこと。
もう少しくだけた感じで言うと、コンピュータにやって欲しいこと順に、文章を書いたり、図形(ブロック)を積み重ねたりすることです。
プログラミング言語とは?
プログラミング言語とは、プログラムを書く時に使用する英語のような言葉(文字)だったり、図形(ブロック)のこと。
つまり、コンピュータが理解できる文章にを書くために使う言葉や積み重ねる図形(ブロック)のことです。
ちなみに、プログラミング言語にも、日本語や英語や中国語など普通の言語にも色々あるように多くの種類があります。
プログラムに関しては、まずはこの3つの言葉を何となく分かっていれば大丈夫です。
テキストプログラミングとビジュアルプログラミング
プログラミングの種類の分け方の一つに「テキストプログラミング」と「ビジュアルプログラミング」という分け方があります。違いはこんな感じ!
テキストとビジュアルの違い
- テキストプログラミング:プログラム作る時に用いるのが、文字や数字や記号。自由度は高いが、難しい。
- ビジュアルプログラミング:プログラム作る時に用いるのが、図形(ブロック)。自由度は低いが、視覚的にも理解しやすい。
世界中の多くのアプリケーションソフトやシステムソフトなどは、テキストプログラミングで作成されています。プログラミングで仕事をしたいとなれば、現状はテキストプログラミングを覚える必要があります。
ただし、やはり小学生が最初のプログラミングとしてテキストプログラミングを選択するのはやや難しく、せっかく興味を持ったプログラミングの世界が嫌になったり、飽きたりするかもしれません。
ポイント
小学生のプログラミングの最初の一歩としては、ビジュアルプログラミングがおすすめ!
ビジュアルプログラミングだと小学生にも分かりやすく、楽しく遊びながらプログラミング的思考を身につけていくことができます。
小学生の時期は、「プログラミングスキルをつけるぞー!」よりも、「この失敗は、ここをこうして、こうすると動くようになるんだ!!」というような"プログラミング的思考"と呼ばれる論理的に物事を考える力をつけることの方が重要になります。
そういう意味でこのビジュアルプログラミングは、プログラミング的思考の鍛錬に非常に適したものとなります。
それでは、ビジュアルプログラミングに関して簡単に解説します!レッツゴー!!
ビジュアルプログラミングをやってみよう!
ビジュアルプログラミングに必要なもの
必要なものはたったの2つ!
- パソコン(モニター、マウス、キーボードなどを含む)
- インターネット環境
この2つさえ準備すれば、あとはブラウザ上でいきなりプログラミングを開始できます!また、ソフトをインストールしてから始める方法もあります。
おすすめビジュアルプログラミングは?
ビジュアルプログラミングには、いくつか有名なものがあります。ここではタイプの違う3つのビジュアルプログラミングを紹介!
主なビジュアルプログラミング
- Scratch(スクラッチ):
ブロックタイプのビジュアルプログラミング。
世界的に有名なビジュアルプログラミングで、ブロックの組み合わせだけでゲームやアニメーションを作成できる。 - MESH(メッシュ):
フロータイプのビジュアルプログラミング。
指示や機能、条件が書かれたアイコンを線でつないでプログラムする。 - Viscuit(ビスケット):
独自ルールタイプのビジュアルプログラミング。
自分で絵を描いて、メガネというツールを用いて描いた絵に動きをつける。
この3つのソフトの中でも、プログラミングの最初の一歩としては、Scratchが一番おすすめ!
なぜScratch?
Scratchは、世界的に有名なソフトだけあって、使い方や遊び方で分からないことがあれば、ネットの検索でアドバイスや解決策が見つかりやすい!
まずはScratchでプログラムの作り方・考え方を学んで、プログラミングに慣れていきましょう!
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【小学生向け】おすすめScratch(スクラッチ)入門書厳選4冊!初心者親子でも簡単導入!
ここまでできたら、プログラミングの最初の一歩に成功です!これは、一歩でも非常に大きな一歩です!
それでは、最後にプログラミングの最初の一歩として、料金はかかりますが、おすすめできる効率の良い学習法をもう一つ紹介。
プログラミング教室に通ってみよう!
プログラミングを学習する方法としては、いままで説明したように家でScratchなどで学習する以外に、プログラミング教室に通うという方法もあります。
小学生向けの多くのプログラミング教室では、初心者向けにビジュアルプログラミングを用いて丁寧に教えてくれます。そのため、プログラミングの最初の一歩としてはかなりおすすめ。
そこで、プログラミング教室に通うことのメリットとデメリットに関して解説!まずはデメリットから。
プログラミング教室のデメリット
お金がかかる
入会費、受講費、教材費、ロボットキットやパソコンなどの必要な用品の費用などがかかる場合があります。決して安い金額ではないため、どれくらいかかるかしっかりと確認しましょう。
時間が決まっている
個別指導の場合は時間に融通が利く教室もありますが、基本的には決まった曜日の決まった時間に受講することになります。そのため、「今日は疲れているしヤメておこう」ということが簡単にはできません。
次はプログラミング教室に通うメリットを解説!
プログラミング教室のメリット
効率よく学べる
それぞれのレベルに合った内容が用意されており、しかも順序立てて理解できるようなカリキュラムが組まれているため、非常に学習効率がいいです。
同じ志の友達ができる
これって技術をつけるのにかなり大切なことです。同じようなスキルを持っていれば切磋琢磨できるし、スキルの優れた子がいれば見習ったり、教えてもらったりすることもできます。話し合える仲間がいることは、学習を飽きさせない大事な要素です。
もしプログラミング教室に興味がある方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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小学生からのプログラミング教室|絶対確認ポイントと無料体験おすすめスクール6選
プログラミング最初の一歩のまとめ
プログラミング教育の必修化も行われ、小学生からプログラミングの世界に触れることになります。
今まで触れなかった新しい世界に不安もきっとあることでしょう。でもその世界に入るのは、実は意外と簡単!
この記事で紹介した内容が、あなたのお子さんの一歩踏み出す助けになれば、私としては嬉しい限りです。
何だかんだと書きましたが、楽しく学ぶことが技術の取得、そして向上にとって一番良いことだと思います。ビジュアルプログラミングでプログラミングの最初の一歩をぜひとも踏み出してみてください!