子供が難関中学受験のために塾に通っていると、
「塾だけでなく、家庭教師もお願いした方がいいのだろうか?」
「ライバル達は家庭教師を雇って更に勉強しているのでは!?」
と親としては不安になったり、疑心暗鬼になったりしますよね。
この記事を読むと、そういった不安な状況でも、塾以外に家庭教師が必要かどうかを冷静に判断することができます。
家庭教師が必要かを簡単に判断できるよう、「家庭教師に期待(お願い)したいサポート」と「期待(お願い)すべきでないサポート」を明確化して紹介。
明確化した内容に当てはまる(当てはまらない)かを見て、家庭教師をお願いするかどうかを判断してみましょう。
私自身は、中学受験や大学受験は家庭教師なしで乗り越え、また大学時代には家庭教師として小・中・高校生・浪人生を受け持った経験があります。
そういった経験から、受験生と家庭教師の両方の視点を持ってアドバイスしていくことができます。
家庭教師をお願いするかどうか迷っている方は、ぜひとも最後まで御覧ください。
中学受験において家庭教師は必要か?
難関中学受験においては、小学校の勉強や独学だけでは厳しいものがあり、基本的には塾に通う必要があります。
これは、家庭教師をお願いする上での前提条件になります。
その上で「中学受験において家庭教師は必要か?」の質問に答えるならば、「基本的には家庭教師は必要なし。塾だけをおすすめします」と答えます。
その理由は、こちらの3つ。
塾だけをおすすめする3つの理由
- 塾だけで受験に必要な知識はほぼ手に入る
- 家庭教師の追加は、子供の時間的・精神的・肉体的の負担増につながる
- 家庭教師の追加は、親のお金の負担増になる
一番大きな理由と言いますか、実際①だけでも塾をおすすめする理由になります。
また②に関してですが、難関中学の受験の場合、塾だけで時間は既にいっぱいいっぱいではないでしょうか?
親としては、家庭教師をお願いして勉強時間を増やしたいところですが、これは子供へのかなりの負担増になります。
筆者の一言
私自身、ある程度時間に余裕があり、遊ぶ時間もそこそこあったからこそ、塾で頑張れるというのがありました。
更に③ですが、塾以外に更にお金がかかるので、親にとっても負担増になってしまいます。
と、このような理由で「塾だけをおすすめします」と言う回答なんですが、私の回答をよく見ていただくと、"基本的には"と書いているのにお気づきでしょうか。
そうなんです、"基本的には"なんですよね。つまり、場合によっては、家庭教師にお願いするのもアリと考えています。ややこしくて本当にすみません汗汗
それでは、次から家庭教師に「期待(お願い)すべきでないサポート」と「期待(お願い)したいサポート」を明確化して紹介していきますね。
家庭教師に対して期待(お願い)すべきでないサポート
早速明確化していきたいと思います。まずは、「家庭教師に対して期待(お願い)すべきでないサポート」から紹介。
期待すべきでないサポート
- ある教科に対して、全ての内容を教えてもらうこと
- アルバイトの家庭教師に対して、分かりやすく教えてもらうこと
それでは、順に説明していきますね。
①ある教科に対して、全ての内容を教えてもらうこと
まずは①ですが、これは次のセクションでも書きますが、ある教科を教えてもらう場合、家庭教師にある教科の内容を全て教えてもらうことは絶対にやめましょう。
教えてもらう内容を家庭教師に決して丸投げしてはいけません。教えてもらいたいことは、生徒側から家庭教師にしっかりと伝えましょう。
これには、2つ理由があります。
全てを教わるがダメな理由
- ダラダラとした勉強時間になってしまう
- 教える側としても丸投げは正直きつい
これに関しては、私も家庭教師をしていた時に経験しているのですが、ある教科全てを教えて欲しいという依頼がありました。
この場合、子供自身もずっと受け身の状態での勉強になりがちだし、教える側としても教える内容が多すぎて時間が足りないという状況に陥ります。
これでは、学習の効率が非常に悪く、家庭教師に依頼した意味が薄れてしまいます。
②アルバイトの家庭教師に対して、分かりやすく教えてもらうこと
次に②ですが、教える側が全て家庭教師のプロではありません。あまり気にせず家庭教師の依頼先を選んだ場合、やってくる家庭教師は学生のアルバイトが多いのが現実。
その家庭教師が、どんなに有名大学の在学生だからといって、教えるのが上手とは限りません。
むしろ慣れていない場合も多く、子供の理解できない部分を把握できなかったりすることもよくあります。
ただし、アルバイトの大学生に教えてもらうメリットもあります。これは「期待(お願い)したいサポート」のため、次のセクションで紹介。
ということで、家庭教師を依頼する場合は、依頼先をしっかりと調べて、プロの家庭教師なのか、アルバイトの家庭教師なのかしっかり調べるようにしましょう。
家庭教師に対して期待(お願い)したいサポート
次に「家庭教師に対して期待(お願い)したいサポート」ですが、次の3つ。
期待したいサポート
- 塾で理解できなかった部分や苦手な部分を聞く
- 教師の経験を聞く
- 親の相談相手
それでは、順に説明していきますね。
①塾で理解できなかった部分や苦手な部分を聞く
家庭教師に学ぶ場合は、絶対に要点を絞って教えてもらうことをおすすめします。
具体的には、塾で理解できなかった部分や、元々苦手としているパターンの問題などを予め用意しておいて、それを教えてもらうのが最も効率の良い勉強方法です。
これは「家庭教師に対して期待(お願い)すべきでないサポート」の①でも書きましたが、受身的な学習になるとどうしてもダラダラとしてしまうし、丸投げされた家庭教師もどうしても広く浅く的な教え方になってしまいます。
子供にとって、塾だけでも大変なスケジュールなのに、家庭教師の時間もプラスされているのです。ぜひとも効率の良い時間にしましょう。
②家庭教師の経験を聞く
プロの家庭教師でも、大学生の家庭教師でも、目標としている学校の卒業生や在学生を選べることができれば、色々とその人の経験を聞くことができます。
経験者から聞ける話は、子供だけでなく、親としても大きなメリットがあります。
筆者の一言
私自身も狙っている学校の卒業生ということで家庭教師として指名されたことがあります。
その時も、どのくらいのレベルで勉強をすれば良いかや学校の雰囲気など色々と聞かれました。
③親の相談相手
これは、もう言葉そのままです。
親の色々な気になる点や疑問点、なんでも家庭教師にぶつけてみましょう。
ただし、この場合は、学生のアルバイトの家庭教師よりもプロの家庭教師の方が、的確に色々と答えてくれる可能性は高いです。
勉強だけでなく、例えば他の受験生の雰囲気や、学費のことや、思いつくことは何でも聞いてみましょう!
中学受験に家庭教師は必要かのまとめ
受験勉強をしていると、周囲の受験生の進捗具合がほんと気になりますよね。
家庭教師を雇っているかどうかも気になる点の一つ。
塾の友達の親に聞いても、どこまで本当のことを言ってくれているのか悩んで、無駄に疑心暗鬼にもなったりとか…。
でも、家庭教師をお願いするかどうかは、「周りがしているから」ではなく、「子供自身の教科の理解度や進み具合」、「塾のテスト結果などで把握した弱点」から決めるべきです。
あと、親としては、子供の負担にもしっかりと目を向けて上げてください。大人と一緒で子供だって息抜きは絶対に必要。
その上で、必要だと結論に至った時に家庭教師にお願いしましょう。
最後に、もし中学受験の心構えに興味のある方は、以下の記事もぜひ併せて読んでみてください。
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子供の中学受験を考えている親が気にするべき3つの「余裕」
また、「読解力」も中学受験において結構悩みますよね。読解力つける方法も以下の記事で紹介しているので、ご興味のある方は読んでみてください。
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