2020年からプログラミング教育の必修化が始まり、小学生もパソコンやタブレットに触れる機会が大幅に増えました。
そうなると、パソコンのキーボードで文字を入力する場面にも必然的に多く出会うことになるでしょう。
で、ここで役に立つスキルが、キーボードで文字をスラスラッと入力するスキル。つまり、タイピングスキル!
文字を入力する時間に余裕ができれば、授業の進み具合に焦ることも少なくなり、それは授業を嫌いになる要素が減ることにつながります。
そんな重要なタイピングスキルですが、親としてはタイピング練習に関して…
「タイピングって、いつから練習すればいいの?」
「タイピング練習って、どうやってすればいい?」
などの不安や疑問が出てきますよね。
そんな不安の解消のために、この記事では「いつから」、「どうやって」、「どんな知識が必要」などに加えて、その次のステップも解説!
私も学生時代、コンピューターの勉強を本格的に始めると同時にタイピング練習も始めました。
その時、タイピング練習の時間をしっかりととったこともあり、1ヶ月ほどでブラインドタッチ(キーボードを見ずに文字を入力すること)ができるようになってます。
そして、そのスキルは、今でも仕事で役に立ち続けてます。
パソコンの使い始める時にタイピングの基本を学んでおくと、タイピングスキル自体はパソコンを使いながら自然とスキルアップできるものです。
ぜひとも早いうちにタイピングの基本を身につけていきましょう!
タイピングスキルがあると、パソコンでの作業がかなり楽になります。パソコンに触れる最初の段階で練習することを、めっちゃおすすめしますよー
タイピング練習はいつから?|小学3年生終了時点までにやっておこう
タイピング練習に必要な知識は?|ローマ字の知識は必須
タイピング練習を始める前に、まずはタイピング練習に必要な知識ですが、それはずばりローマ字の知識。
画面上に日本語を書いていくには、キーボード上のかな文字を頼りに文字を書いていく方法もありますが、これに関してはローマ字で入力していくのが絶対おすすめ!
ローマ字入力をおすすめする理由はこちら。
ローマ字入力をおすすめする理由
- 覚えるキーの位置がアルファベットの方が少ない
- 日本語だけでなく、英文や英単語などアルファベットで入力することもある
- プログラミングを行う場合は、基本英単語を入力していく。
タイピング練習開始のおすすめ時期は?
ローマ字入力をするには、もちろんローマ字を知っている必要があります。
そして小学校でローマ字を習うのが3年生。そして、パソコンを使ったプログラミングの勉強は小学校の高学年で行われることが多い。
ということで、基本的なタイピングの習得は、小学3年生の終了時点までにやっておくことをおすすめします。
できれば、ローマ字を早めに勉強して、もう少し早い時期から慣れとくのもアリです。
こういった本を1冊やっておけば、ローマ字(同時にアルファベット)を覚えられて、タイピング練習にも早く取り掛かれますよ。
ちなみに、うちの息子もこのドリルでローマ字を覚えました。
タイピング練習ってどうやるの?|ブラウザでできる無料のタイピングソフトで十分!
タイピングの練習をどうやってすればよいかというと、ズバリ無料のタイピングソフトで十分!
そこで重要になるのは、どんなタイピングソフトを選ぶかということ。選ぶポイントはこちら。
タイピングソフトを選ぶポイント
- ホームポジションからの指の運びを教えてくれる
- ブラウザで気軽にできる(ダウンロードせずに楽しめる)
- もちろん無料!
このポイントの中でも、①で書いた「ホームポジションからの指の運びを教えてくれる」というのが特に重要。
ホームポジションとは、左手の人差し指から小指までを「F」、「D」、「S」、「A」、右手の人差し指から小指までを「J」、「K」、「L」、「;」の位置に置くことです
ホームポジションを起点として、文字を入力していくことがタイピングの基本となります。
これを覚えることで、文字入力をスムーズに速く行うことができます。
ということで、この①で書いた"ホームポジションから指の運びを教えてくれる"ソフトが、おすすめの絶対条件となります。
②に関しては、ダウンロードは面倒だし、ネットを立ち上げたブラウザ上ですぐにできると楽チンという理由。③に関しては、言うまでもない条件ですね笑
ちなみに、タイピングの入力速度に関してですが、文部科学省の資料「教育の情報化の手引き-追補版-(令和2年6月)第2章」によると、小学生の文字入力スピードは5.9文字/分ほど。
また、「「教育の情報化に関する手引」各章の構成及び概要(案)」の「第3章 初等中等教育における情報教育」によると、小学6年生の終了時点で10分間で200文字の入力文字数を目標としているようです。
おすすめのタイピング練習ソフト|この2つのどちらかで十分!優秀過ぎます!
それでは、お待たせしました。条件を満たしたおすすめソフトを紹介!
おすすめ無料タイピングソフト
- Playgram Typing
- めざせ!タイピングマスター
Playgram Typing
会員登録などなしで、すぐにブラウザ上から練習を開始できます。サイトはこちら。
用意されている学習モードは、こちらの3つ。
選べるモード
- 基礎練習
ホームポジションが手の絵とともに分かりやすく画面に表示され、練習する文字をどの指で押せば良いかもしっかりと教えてくれる。何と伸ばし棒"ー"の練習もある! - 特訓
入力する文字数で「かんたん」、「ふつう」、「むずかしい」と分かれており、自分の実力にあった練習が可能。 - 腕試し
総合的な練習で、文章の入力に挑戦!
このソフトは、指の動きも分かりやすく、しかも一歩一歩練習を進めていける作りになっており、「無料でいいの?」と言いたくなるほど優秀!
そして、何よりもおすすめな点は、タイピング練習の説明文の漢字には全てルビが振られており、漢字の読めない小さい子でも分かりやすい仕様になっている点。
「正解タイプ数」、「ミスタイプ率」、「はやさ」を測定し、タイピングスキルをレベルで表現してくれるため、自分の実力を把握しやすく、練習意欲を持続できる優れたソフトですよー。
めざせ!タイピングマスター
会員登録などなしで、すぐにブラウザ上から練習を開始できます。サイトはこちら。
用意されているコースは、こちらの2つ。
選べるコース
- きほんコース(初心者向け)
ホームポジションを意識して、どの指でどのキーを押せば良いかも画像で表示され、しっかりと習得できる。 - じつりょくアップコース(初心者〜中級者向け)
2文字、4文字、6文字と打ち込む文字数が増えていくところから始まって、短文、長文へと発展していくコース。意外と難しい数字の入力に特化した練習も用意されている。
このソフトで練習するだけで、タイピングの習得は十分。キーボードに慣れていなくても、すんなりとタイピング練習に入れる優秀なソフトです。
ちなみに、ローマ字入力だけなく、かな入力での練習にも対応しています。
2本のおすすめソフトを紹介しましたが、これらを使って練習する時の文字の入力速度に関する指標をちょっと書いておきますね。
タイピングの入力速度に関してですが、文部科学省の資料「教育の情報化の手引き-追補版-(令和2年6月)第2章」によると、小学生の文字入力スピードは5.9文字/分ほど。
また、「「教育の情報化に関する手引」各章の構成及び概要(案)」の「第3章 初等中等教育における情報教育」によると、小学6年生の終了時点で10分間で200文字の入力文字数を目標としているようです。
タイピング練習の後は何がおすすめ?|プログラミングに挑戦してみよう!
ある程度文字を打てるようになったら、パソコンの操作にも慣れてきたことだし、プログラミングに挑戦してみるのもアリだと思います。
プログラミングを学んでおくと、将来の選択の幅も広がるし、何よりもプログラミング的思考ができるようになってきます。
プログラミング的思考とは?
プログラミング的思考とは、「目標を達成するために、やることを順序立てて考え、改善しながら実行していく」という論理的な考え方のこと。
プログラミング的思考についてもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。
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小学生からのプログラミング教育必修化を簡単解説|受験や試験に影響?今後の予想も
そんな論理的な考え方も身につくプログラミングですが、
「プログラミングってどうやって学べばいいの?」
と聞きたくなりますよね。
一番おすすめは、やはりプログラミング教室に通うことです。
でも、いきなりプログラミング教室に通うのも、どんな雰囲気かわからなくて厳しいですよね。
そんな時は、無料体験のある教室で試してみるのがおすすめです。
無料体験のできるプログラミング教室に興味がある方は、こちらの記事が参考になるかもしれません。
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小学生からのプログラミング教室|絶対確認ポイントと無料体験おすすめスクール6選
タイピングスキルがあると、プログラミングの世界にも踏み込みやすくなりますよ
タイピング練習のまとめ
タイピングスキルを持っておくと、プログラミングだけでなく、パソコンでの他の作業も速くなり、学校でも職場でもかなり役に立ちます。
タイピング練習自体も、ゲーム感覚で楽しく覚えていけるので、飽きずにやっていけるはず。ぜひとも身につけてほしいスキルです。
今回のタイピングもそうですが、子供が興味を持って新しいことに挑戦したいと考えた場合は、その気持ちや子供のペースを大切にしてあげてください。
そうすることで、自ら問題やテーマを見つけて解決や創造していく力を養うことにつながります。
もし子供の創造力や探究心の育て方に興味のある方は、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。
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STEAM教育で小学生から探究心や創造力を育てよう!|実験やプログラミングなどに挑戦